本堂靖尚 JBマスターズ第1戦 過酷な気象条件の河口湖をハードルアーオンリーで押し通し準優勝!
みなさんこんにちは!エバーグリーンプロスタッフの本堂靖尚(ホンドウ ヤスナオ)です。
3月23~24日に山梨県・河口湖で開催されたJBマスターズ第1戦に出場し、準優勝することができましたのでレポートします。
前日プラクティス キーとなる水温とウィードをチェック
2019年のJBマスターズも河口湖から開幕。3月の河口湖は自分の得意な釣りで貫けるのでかなり好き!ということで、今年もボートに載せたのは強気タックルオンリーです!
前日のプラクティスではキーとなる水温や水の濁り具合、そしてウィードがどれぐらい生えているかをチェックしてエリアを絞っていきました。
それを踏まえて今回選んだのが、ハワイエリアと白須エリアの2ヵ所。自分の巻きの釣りのしやすさも考慮して、ある程度流すことができるエリアです。
これらを踏まえて用意したルアーはジャークベイトを軸に、スピナーベイト、シャッド。フォローにラバージグといった感じです。
初日 過酷な気象条件の中、ハードルアーで押し通すも……
天気予報とは違い朝から雨。徐々にヒョウ、最後は雪になり日中が一番寒い状況でした……
自分的にはかなりジャークベイト日和だったので、プラで目星をつけたエリアをフェイスでランガンしていきました。
しかし、やはりそこは3月の河口湖。毎年恒例となっているこの試合ですが「3日間でワンバイトあれば偉い」と言われるくらいに釣れない試合なのです。
過酷な状況の中、最後の最後まで集中を切らさずに巻き続けたものの何もなくタイムアップ。
初日の結果、ウエイインしたのは112人中13人のみ……「やっぱり釣れてないな~」しかも、前日プラでエリア違反をしてしまったことに気づいたので、朝一に自己申告しペナルティ1キロで最下位の112位で2日目を迎えることになりました。
2日目 初日最下位から魅せた最大級の捲り上げ!
自分のミスで最下位スタートとなり、俄然やる気が出てきた2日目。
朝の気温は氷点下5度。車のノブもドアもバリバリに凍っている状態……もちろんボートストレージや鍵穴まで凍っていました。
みんなが朝からてんてこまいで、僕もボートがうまく降りず、その時にランディングネットを強引に扱ってしまったのでネットが壊れる始末……こんな事が起きるのもトーナメント。
それでもこの日の結果次第ではお立ち台に届くので気持ちを落ち着けてスタートしました。 初日は水温と天候を考えて2mまでのシャローをメインにしていましたが、何もなかったのと冷え込みを考慮してもう一段下の3m前後を攻めることに。
そこでフェイスに板オモリを貼りデッドスローシンキングにチューン!これを軸に初日と同じエリアを回っていきました。
朝一に入ったエリアで2.5mにあるウィードを狙って、フェイスを巻き&ステイ。
ロッドワークを使ったポンプリトリーブではなく、リーリングによる巻き&ステイというのがキモ!リーリングの方がキレを出せるのでリアクションバイトを誘発できます。僕の場合はリール3回巻き&ステイの繰り返しです。
ここでもうひとつ重要になるのが、ノリの良いインスピラーレ・スーパークーガーのようなロッドです。
巻きでルアーを見つけて追いかけてきたバスがステイでバイトし、次の巻き始めの時にロッドにバスの重さが乗ります。その時に張りのあるロッドだとどうしても弾いてしまいます……なので、このタックルバランスがかなり重要です。
このタックルで朝一のハワイエリアで巻き&ステイを続けていくと、上手くウィードにスタックさせて抜けた後のステイに待望のバイト!しかし「ノリが微妙かも!?」と感じ、バスが見えたと同時にリアフック一本掛かりを確認しました……が、次の瞬間バスが頭を振ってフックアウト!
「なんてこった!」と、崩れ落ち、貴重なバイトを逃してしまいました……
しかし「釣りは間違っていないし、バイトが浅かったのはステイが短いからかも」と思いなおし、すぐさま巻き&ステイを続行。今度はステイを少し長く(4秒ぐらい)していきました。
白須エリアに移動して、また上手くウィードにスタック、そして抜けた後のステイにこの日2回目のバイト!ボートまで寄せてきて見えたのは、またもリアフック1本掛かり!
ですが、壊れたネットになんとか収まり、ついに1本目をゲット!思わず「シャー!!」と吼えました。
デッキに上げた瞬間に完全にネットが壊れましたが、今度はリアフック1本ながらもしっかりと掛かっており、無事に魚をライブウェルへ収めました。 その後も次の1本を求めて続けるもノーバイト……
そして競技終了30分前、もう一度入り直した白須エリアでフェイスが届かない3.5mラインに気になる物があったので、そこに1ozスピナーベイトを投入。
すると物に当たった直後に「ゴン!!」とこの日3回目のバイト!でもネットが……(汗)
幸いにも難なくハンドランディングでき、ついに2本目をゲット!インスピラーレ・スーパースタリオンGTのパワーとしなやかさ様々でした。
ここでタイムアップとなり会場に戻ると、前日にも増して厳しかったようで、釣ってきたのはたったの4人!
そんな中、2本3,160gでウエイインし2日目のトップウエイト!結果は2日間ともに釣ってきた選手が1人だけだったので、一気に捲って準優勝! 自分の得意な釣り、好きな釣りでの上位入賞は本当にたまりません!
[ロッド]インスピラーレ IGTC-71MH スーパースタリオンGT
[ライン]フロロカーボン14lb
[ルアー]1ozスピナーベイト
■関連サイト:JB日本バスプロ協会・NBC日本バスクラブ公式サイト
関連記事
-
- 吉川永遠 ミドストが効かない時は、ジャークベイト「フェイス」
- エバーグリーンプロスタッフの吉川永遠(ヨシカワ トワ)です。 2023年も立春を迎えトーメント開幕に向けて準備をしているのですが、まだまだ寒いですね~ でも、こ ...
-
- 清水盛三が語る
低水温期の切り札、フェイス・カラーローテーション編 - 前回このコーナーで紹介した『The Hit』池原ロケに続いて、渡米直前の『The Hit』末武川ダムロケでもフェイスが大活躍。水温6.5℃、寒冷前線通過に伴う大 ...
- 清水盛三が語る
-
- 清水盛三が語る 低水温期の切り札、フェイス
- 本場アメリカのB.A.S.S.エリートシリーズに参戦するプロアングラー清水盛三にとって、日本でのメディア取材がピークを迎えるのはトーナメントのオフシーズンである ...
-
- 【動画】「EG going!」 Vol.14 小林知寛・旭川ダム
- みなさんこんにちは。エバーグリーンプロスタッフの小林知寛です。 冬の感動的な1本を求め、「EG going!」のロケで旭川ダムに行ってきました。 ...
-
- 清水盛三が語るジャークベイト、フェイスのもう1つの使い方
- ジャークベイトは冬から春だけのものじゃない。ポストスポーンのバスをハメる強力なポテンシャルを持っているねん。 僕がまだJBのトーナメントに出る前になるけど、神様 ...