2016.04.22 (金)

小島 貴 W.B.S第1戦 霞ヶ浦水系 優勝報告
クランクベイトのローテーションで状況変化に対応

エバーグリーンフィールドスタッフの小島 貴です。
4月10日に霞ヶ浦水系で行われたW.B.S.2016・第1戦で優勝することができました!

■ クランクベイトに絶対的自信

今回はAプロ(ボーター)同士の組合せだったので、とりあえず練習の結果をみてから、どちらのボートを出すかを決めることにしました。

プラクティス初日。まずは、最近の釣行で好調が続いていた自信のある西浦に向かいました。そして、天候、風向き、風の強弱、水温、水質、に合わせてヤル気のあるフィーディングバスにタイミングを合わせてランガンしてクランキングで釣るという釣り方で結果が出ていたので、その釣り方がまだ活きているか確認することに。

なかでも特に重要視していたのが風で、狙うスポットに対する風の強さと角度に気を配りながら様々なスポットをチェックしていきました。この日は風だけでなく雨も強く、釣り辛い状況でしたが、自分の釣り方で、しかも狙ったタイミングでコンディションの良い魚を獲ることができました。

プラクティス2日目は、西浦以外でも自分の釣り方がハマるのか試してみることに。今回はスタートが北浦なので、西浦まではロングドライブが必要。そこで、北浦から比較的近いエリアで「ここはダメだろうな」「このタイミングはあそこが良さそうかな?」とまわってみると、ワイルドハンチSRで53㎝・2キロオーバーのスーパーグッドコンディションをはじめ、午前中だけで4本で6キロ超のウエイトを獲ることができました。

「これはいける!」と昼には上がり、マウントのグラつきが気になっていたエレキの整備をすることにしました。ボートの不安が無くなり、自分の釣りにも自信が持てたのでパートナーの方に連絡を入れました。パートナーは成田紀明プロ。自分がバスフィッシングを始めた頃から活躍されており、日本のバスフィッシングを支えてきた偉大な方で恐縮でしたが、「自分にボートを出させてください。自信があります!」と伝えると、快く了承してくださいました。

プラクティス最終日は、また別のエリアをまわることに。スタート地点の北浦から出船し、北浦で自分の釣りを試してみました。しかし、まわってみた感じあまり良くなかったので、霞ヶ浦本湖での勝負を決めました。

 


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■ クラフトを信じて巻き続け・・・

試合当日、初めに向かったのは霞ヶ浦本湖下流部のポイント。バッティングも無く狙い通りの場所に入ることができました。ところが、試合当日は朝から全く風が無くベタ凪状態でした。水質は良かったので、朝のうちのフーディングタイムに期待してワイルドハンチSRで釣り始めましたがバイトはありません。

そこで、ルアーのボリュームを落としてFACTのクランクベイト、クラフトにチェンジ。そしてすぐに、それほど大きくありませんが腹パンのグッドコンディションなバスを獲ることができました。ルアーローテーションが狙い通り決まり、まだ自分の釣り方が活きていることを実感。風がない状況でもクランクベイトをローテーションすることで、そのタフな状況に対応することができました。しかし、プラクティスから1キロを切る魚はほとんど釣れておらず、少し不安も……

その後もバイトらしき感触が何度かありましたが、釣れない時間が続きます。それでも自分の釣りを信じてクラフトを巻き続けていると、ほんの一瞬でしたが弱い風が。そのタイミングで今回の最大魚1,490gをキャッチ。長さはありませんでしたが、これもまたグッドコンディションのバスでした。

しかし、またすぐに風は収まり釣れない時間が続きました。そこで一気に西浦まで走り、プラクティスで感触の良かったエリアをまわってみることに。ところが、前日の南の爆風や数日前の雨の影響か、水質はイマイチ。相変わらずの無風状態に西浦を見切り、今日釣れたエリアに戻り勝負しようと決断しました。

移動して釣りはじめますが、やはりなかなか釣れません。そこで、思いつく他に似たようなシチュエーションのエリアをまわり……さらにルアーのボリューム、アクションを落としスピンムーブシャッドにチェンジ。ついに太いバスを掛けたのですが、あまりのトルクのある引きに少し強引なやり取りになってしまい、残念ながらバラしてしまいました。

残り時間も少なくなったところで、再度この日のキースポットに入り直し、やっとのことでスピンムーブシャッドで小さいながら1本追加しました。その後も帰着時間ギリギリまで「あと1本、あとワンバイト」と集中してキャストを繰り返しますが無念のタイムアップ。悔しい気持ちで帰着しました。

でも、悔しいながら、なぜかとても充実感がありました。スタート前に、成田プロが「俺のことは気にするな!自分のリズムで自分のボートポジションで好きなようにやれ!」と言ってくださったので、今までに無いくらい集中して戦うことができたからです。

2人で「今日のコンディションで良くやったよ!入賞できたらいいね!」などと話していましたが、予想を遥かに上回るローウェイト戦になり、結果3本3,300gで僅差でしたが優勝することができました。

W.B.S.12年目、ボーターとして喉から手が出るほど欲しかった優勝。応援、サポートしてくださる皆様、関係者の方々、本当にありがとうございました。今回の結果に慢心することなくこれからも練習に励んでまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。

■タックルデータ
ロッド:ヘラクレス HCSC-64ML ウォレシア
ライン:バスザイル・マジックハードR 10lb
ルアー:クラフトスピンムーブシャッド

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