2016.12.16 (金)

山城剛 近距離の障害物に潜むデカメバルハント法&ニューロッド・ロッキーダガーについて解説!

こんにちは。エバーグリーンライトゲーム・プロスタッフの山城剛です。

今回は、私がホームエリアの伊豆で行っている近距離に潜む大型メバルをターゲットとしたピンスポット撃ちについてご紹介します。

普段遠投の釣りをしているとつい見落としてしまいがちですが、すぐ足元や近距離にある障害物の周りは大型が潜む実績ポイント。しかも、これから1月いっぱいにかけて産卵を意識したメバルが接岸するプリスポーンの時期は、岸近くに付く大型個体が増える絶好のタイミングなのです!

■ 狙い目となるポイントや時期

私がよく狙う場所は、いわゆるゴロタ磯。ただ、ゴロタと言っても小砂利浜や中規模な玉石の連なるオープンエリアではなくて、直径2m位の大きめの岩が折り重なるようにして形成されている場所です。その他には足下の水深が大潮の干潮時でも1mを下回らないような割と水深がある磯場など。

その中でも、潮と潮がぶつかる場所や、反転流など潮流が変化している場所、打ちよせる波が形成する磯際の淀みや払出しなどといった流れの変化に絡む、岩礁やブレイク、テトラ、海藻帯などのメバルが身を隠すことができる障害物が狙い目となりますが、今回ご紹介する釣り方で狙うのはその中でもさらに、足元や割と近距離にある障害物ギワのピンスポット。

もちろん私自身状況に応じて遠投の釣りも行いますが、近距離のピンスポットはタイミングによっては大型個体が豊富にストックされており、なおかつ意外と竿抜けであることが多いことからも欠かせない狙いどころ。また、丁寧に、テンポ良く探りやすいことも良い結果が出やすい大きな理由でしょう。

時期的には、これから1月いっぱいにかけて産卵を意識したメバルが接岸するプリスポーンの時期が、岸近くに付く大型個体が増える絶好のタイミング! また、ベイトを追いながら移動するアフタースポーンの時期(4~6月頃)にもベイトの接岸条件次第では非常に有効となりますよ。


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■ 正確かつ繊細なキャスト&アプローチが必要不可欠!

特に、プリスポーンのメバルは障害物にへばり付くようにステイしていて、目の前を通過するベイトに襲いかかるようにして捕食を行っています。決して深追いはせず、自分のステイしている場所から50cm位しか追いません。これからの産卵に向けて無駄な体力を使わずに効率良く摂餌をするのと身の危険を回避するためでしょう。

そんなメバルを狙うには、付いているであろうピンスポットに対して正確にキャストし目の前をワームが通過するようコースやレンジを繊細にコントロールしながらアプローチする必要があります。

リグはジグヘッド単体の2.6~3.5gにシャッドテール系ワーム2.0~2.5インチを組み合わせたものをメインに使用。ジグヘッド単体は思い通りに操作をしやすいため、複雑な流れの変化や障害物際をタイトに狙うには最も有効なリグだと思っています。

アプローチとしては、複雑な場所でもなるべく長くトレースできるラインを見極めつつ、メバルがいると思われるピンスポットの少し潮上にリグを撃ち込みます。潮上にキャストするのはフォールさせた時丁度メバルの目の前にリグがくるように狙っているため。状況にもよりますが水深2m位のポイントなら1m位潮上に撃ち込みます。

キャストしたら、カウントダウンしながらボトムまでフォール。ラインは張らず緩めずのテンションを保ち、フォール中のバイトに集中します。活性の高い魚がいれば必ず第1フォールで喰ってきますから、ここが一番の集中所ですよ。

大体はボトムより少し上位のレンジで喰ってきますが、障害物のトップが水面に近い場合や斜面状になっている場合はいつ当たるかわかりませんから着水から着底まで油断は禁物。大型程、アタリは「コツ」や「モゾッ」と言った極小さいものである場合が多いですから十分に注意してください。

そして着底後は、潮流に押されたり引っ張られたりし過ぎないよう速度を調整しながらリーリングして行く「棒引き」や、ジャークの後テンションフォールでバイトを狙う「フォールの釣り」をします。

そして、アタリがあったら即アワセではなく、半呼吸程度送ってから大きくアワセを入れてフックアップ。尺や尺上のメバルの引きは半端なく、まさに傍若無人。そのためドラグはキツ目の設定でライン強度限界近くまで締め込み、ストラクチャーから剥がして浮かせる感じでゴリ巻きで対応します。

1つのピンスポットを撃ち終わったら、次、また次、と移動しながらテンポよく撃っていきます。


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■ 近距離狙いに最適なパワフルショートロッド・ロッキーダガー

そういった一連の流れをスムーズに行うためにはロッドも重要で、ロングロッドではどうしても不利な場面が出てきます。

ロングロッドはグリップを両手で持ち剣道の面を打つように振りかぶりキャストしなければなりませんので、バックスペースがない場合など釣り場の条件によってはキャスト方向が限られてしまったり、近距離のキャストでは特にブレが生じやすく狙いを外してしまったりすることがあります。また、コースやレンジのコントロールもどうしても大ぶりになりがちです。

そこで作ったのが、パワフルショートロッドのソルティセンセーション・ロッキーダガー

レングスは5フィート7インチ。ロングロッドとは対照的に片手で軽々と扱えるレングス・軽量性のため、いかなる釣り場の条件でも上下左右、投げ方やキャスト方向を選ばずキャスト可能です。また、片手で野球のボールを投げるようにキャストすることによりコントロールが容易で精度がUP、ストラクチャーギリギリ、タイトに撃ち込むことができます。コースやレンジの繊細なコントロールはショートレングスならではの得意分野になります。

また、感度もピカイチで、潮流の強弱、海底の質感、フォール中の極小さな当たりまで、逐一海中の状況を鮮明に手元に伝えてくれます。その反面、尺越えと対峙するためには絶対に欠かせないロッドパワーも十二分に備えており、適度なしなやかさで魚に追従し負荷をかけ続けるティップ部と、決して主導権を渡さない強靭で張りがあるベリー~バット部により、障害物から素早く剥がし浮かせます。

さらに、干潮時にゴロタや磯の先端部に渡焦して立った時にロッドティップへのライン絡み等のトラブルになった場合、ロッドを置くこともできないので普通なら安定した場所まで戻って処理しなければなりませんが、ロッキーダガーなら片手を伸ばすだけで簡単に処理できるので無駄な時間を使う必要がありません。近距離の釣りにはベストなロッドです。

これから早春にかけて絶好のタイミングを迎える大型メバルのピンスポット撃ち。ぜひもぜひ挑戦してみてくださいね。


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■ メバルのオフシーズンには様々な釣りで活躍!

余談にはなりますが、ロッキーダガーはメバルのオフシーズンには堤防でも大活躍! 1.5gのジグヘッド単体を用い、昨年から今年にかけてマアジ38cmを筆頭に、40cmUPのカマス、キビレを仕留めています。

この時の釣り方は、ターゲットが堤防際を回遊していたので軽くキャストし、ボトム付近でジャーク、その後のフォール時に糸フケとロッドに伝わる違和感で積極的に掛けて行く「フォールの釣り」。感度抜群で繊細なアプローチができて、それでいて魚のパワーに負けないダガ―だからこそできた釣りだったと思います。

また、ジグ単色が強いダガ―ですが、堤防やゴロタオープンエリアにて中間浮力オモリを使ったキャロにも最近は好んで使用しています。飛距離こそロングロッドには及ばないものの、ロッドパワーがあるため必要十分に飛ばすことができ、リグのダイレクトかつ繊細な操作感はショートロッドならでは。掛かった魚とのやり取りもドキドキ感満載でとても楽しいです。

今回ご紹介したような使い方以外にも、例えばハタをターゲットとしたライトロックや、カヤックフィッシング、もしくは渓流でのトラウトフィッシング等にもマッチするのではないでしょうか。皆さんもぜひ色んな釣り場に連れて行ってやってくださいね。

■タックルデータ
メバルメイン ゴロタ磯用
ロッド:ソルティセンセーション PSSS-57T ロッキーダガー
ライン: PE 0.4号
リーダー:バスザイル・マジックハードR 8lb
ジグヘッドリグ: 2.6g、3.0g、3.5g、5.0g
ワーム:シャッドテールワーム 2.0~2.5インチ、ドットテール 2.5インチ

アジ その他 堤防用
ロッド:ソルティセンセーション PSSS-57T ロッキーダガー
ライン: PE 0.15号
リーダー:バスザイル・マジックハードR 3lb、4lb
ジグヘッドリグ:1.0~1.5g
キャロライナリグ:~10g
ワーム:ドットテール 1.8インチ、2.5インチ


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