2018.08.31 (金)

蛯原英夫 ワイルドカード霞ヶ浦 優勝! バスエネミー 3.5インチで掴んだバサーオールスタークラシックへの挑戦権

みなさんこんにちは。エバーグリーンプロスタッフ蛯原英夫です。

10月27日(土)、28日(日)に開催される2018バサーオールスタークラシック。その出場権を賭けたザ・ワイルドカード イースタンディビジョンが7月27日(金)に霞ヶ浦で開催されました。

今年はチャージャーボートジャパンさんの推薦をいただいて参戦し、優勝することができました。プラクティスから試合当日の状況をレポートします。

プラクティス 連日の高水温によるタフコンディション……狙いはバスボートでは行けない領域

ワイルドカードは本戦となる2018バサーオールスタークラシックの出場権を賭けた、いわば予選会。ウェスタンディビジョン(徳島県・旧吉野川)と、今回私が参戦したイースタンディビジョン(茨城県・霞ヶ浦)のそれぞれの優勝者が本戦出場の切符を勝ち取ることができる、まさに優勝しか意味がない試合なのです。

ワイルドカード出場メンバーはそうそうたる顔ぶれで、私が参戦したイースタンディビジョンは16名で競い合う超ハイレベルな戦い。この中で勝つには6キロのウェイトは必要と想定しました。

開催日はW.B.S.第4戦 霞ヶ浦が終わって5日後の7月27日(金)。W.B.S.の試合が終わったばかりとあって湖の状況はある程度把握している状態で練習をしていきました。

フィールドは連日30℃オーバーの高水温によるタフコンディション……そこで、少しでも水の良いエリアをという中で、自分が最も気になったのは、カレントが効いている桜川最上流(ボートで行ける限界域)。

しかし、そこはバスボートはおろかアルミのVハルさえも行けない領域で、友達に8馬力のパントを借りてなんとか最上流エリアに入って行くことができました。

そのエリアでは釣りもしましたが、1日中バスの動きを観察! バスがどこにポジションを取るか、そしてどのタイミングで回ってくるか、どんなルアーが好きかを見極めていき、結果的には優に6キロは超える手応えがあり、現段階では霞水系最強のエリアだと確信しました。

そして、試合前日の公式プラクティスでは、バスボートで霞ヶ浦本湖の気になるエリアを足早にチェック!この日は気温が下がったことで水温も下がり、以前よりは釣りやすい状況。でも、6キロを超える手応えは得られずMAX5キロがいいところ……

これでは勝ちに繋がらないと判断し、絶対に勝つための選択として、8馬力のパントで桜川の最上流で勝負する事をこの日の午後に決断!

しかし、この選択は天候が荒れたら帰れないこと、雨の影響を受けやすいエリアということ、ダメでも大移動はできないなどなど……全ての多々あるリスクを覚悟しての選択です。

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試合当日 狙いの桜川最上流にてバスエネミー3.5インチでキロフィッシュが連発! 

そして試合当日。

受付後のくじ引きでは好順の4番フライトをゲットするも、スタート後にあっけなく抜かれてしまいました(笑)

しかし今回の勝負ポイントは、桜川の最上流で、しかもバスボートはもちろんVハルのアルミボートでも行けない領域。土浦新港から8馬力パントで1時間以上のロングドライブです。

ポイントに到着して水温を確認するとかなり下がっていて26.8℃……何か嫌な予感……

まずは流れの当たる障害物にプラクティスで一番反応が良かったバスエネミー 3.5インチのノーシンカーワッキーをアプローチ。

ワッキー掛けにしたのは、より手前へ移動しようとするのを抑えてくれるので、流れがある中で少しでも流されなくするためです。

そして、釣り開始から10投目に幸先よく800gをキャッチ!

次は、プラクティスで見つけていた、流れが当たるストレッチの中でバスがステイしそうな場所を、同じくバスエネミー 3.5インチのノーシンカーワッキーで撃っていくと2本目をキャッチ。狙い通りこれが1,500g近いキッカーフィッシュ!

ノーシンカーワッキーの使い方は、キャストしてまずはボトムまでフォールさせ、「パンパンパンパンッ!」とロッドでラインスラックをたたく様な感じでリフト。そしてまたフォールの繰り返しです。

タックルは細かいアクションを付けやすく、デカバスを掛けても寄せるパワーがあるファクト HFAC-511MHST。ラインはバスザイル・マジックハードR 10lbです。

次も、流れが当たるカバーへ。ここはノーシンカーでは入りきらないスポットだったのでバスエネミー 3.5インチの3.5グラムライトテキサスへ持ち替えてアプローチ。

バンクに沿ってフォールさせていくとバイト!3本目もまたキロフィッシュ!

ライトテキサスのタックルは正確なアプローチができ、なおかつ楽々と寄せられるパワーを持つファクト HFAC-70HSTを使用。ラインはバスザイル・マジックハードR 12lbです。
そして4匹目は、再びバスエネミー 3.5インチ ノーシンカーワッキーのタックルへ持ち替え、流れが当たるカバー周りを撃っていくとバイト!

これもキロフィッシュ!この時点で時間は午前9時、ウェイトは4本で約4,700g。

しかし……リミットメイクは楽勝かと思われましたが、期待していた回遊バスが1本も現れない……その後、3時間ノーバイト……

実は、心配していたのはこれでした。

要因としては、前日に気温が下がったことで水温が一気に下がり、バスが最上流に上がって来なくても、どこでも居やすくなってしまったこと。そのため、プラクティスでは30℃オーバーの水温を嫌って上流に回遊してきていたバスが全く現れなくなったのです!

嫌な予感が的中してしまいました……

そして、時計の針が12時を少し回ったところで、帰着を考え、1つ下流のエリアに移動を決断。そこはプラクティスでもバスを何度か確認しているエリア。その中でも、少し下流側のバスがステイしそうなスポットに移動しました。

この場所で仕留めなければ、後は完全に人の撃った後の場所を攻めなければなりません!当然、バスが喰ってくる確率も下がる……「ここで喰ってくれ!」と願い、カレントの効いているスポットにバスエネミー 3.5インチのノーシンカーワッキーをドリフトさせながらチョンチョンとアクションを加えて、エビアクションを演出しているとラインが止まった!

「喰った!!」

すかさずフッキング!無事にランディング、キロフィッシュをゲットしました!

これでようやくリミットメイク。6キロには達していないですが、正直、苦しかった時間から解放された瞬間でした。

あとは、残り時間を考えて一気に下流に移動。帰着を30分間違えて下りてしまいましたが、まだ時間がある!

そこで、沖のエビオダに向かいましたが、目の前なのに8馬力のパントではかなり遠くに感じる感覚。しかも桜川の河口を出るとまずまずの荒れ具合……20フィートのバスボートなら何でもないレベルですが、8馬力のパントではかなりのババ荒れに匹敵するほどです。

河口から20分ほど掛けて、ようやく無事にポイントに到着。

しかし、アタリが無い……まだ少し時間があるので、近くの杭を撃っていきましたが、ここもアタリが無いままタイムアップを迎えてしまい、入れ替えならず……

会場の土浦新港に1番に帰着してウエイイン。結果5,770g!

1人目のウエイインだったので他の選手のウエイトが分からず、正直、勝てるか微妙なウエイトだと思っていましたが、ザ・ワイルドカードイースタンディビジョンの優勝者となりました!

今回の思い切った戦略ができたのもチャージャーボートジャパン様をはじめ、今大会においていろいろとサポートしてくれた仲間達、スポンサー様の協力やファンの皆様の応援があったからです。ありがとうございました!

10月27日、28日に開催されるバサーオールスタークラシックもテッペン目指して頑張りますので応援よろしくお願い致します。

■タックルデータ
[ロッド]ファクト HFAC-511MHST
[ライン]バスザイル・マジックハードR 10lb
[ルアー]バスエネミー 3.5インチ ノーシンカーワッキーリグ

[ロッド]ファクト HFAC-70HST
[ライン]バスザイル・マジックハードR 12lb
[ルアー]バスエネミー 3.5インチ 3.5gライトテキサスリグ

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