蛯原英夫 W.B.S.カスミプロクラシック2019優勝レポート
ダブルモーションのテキサスリグで勝ち取ったクラシック連覇&W.B.S.レコード更新のクラシック4勝目
こんにちは。エバーグリーンプロスタッフの蛯原英夫です。
11月2・3日に茨城県・霞ヶ浦で開催されたW.B.S.プロクラシックに参戦し、優勝することができましたのでレポートさせていただきます。
1日のプラクティスで掴んだ台風後の増水&濁り対策 ダブルモーションのテキサスリグ
台風に伴う豪雨により、W.B.S.クラシック1週間前に霞ヶ浦水系は過去最高レベルの1m近くまで増水。
スケジュールの都合と平水位に戻るまでに状況が変わり続けるのが予測できたことから、プラクティスは試合直前の前々日、1日のみとしました。
そこで、離れた所からもバスに気付かせることが出来る“ダブルモーション3.6インチ”のペグ止めしたテキサスリグを投入。
初日 晩秋の水温低下にもダブルモーションで2位にダブルスコアの圧倒的大差
試合当日の朝は冷え込みがキツく、E.G.ホットスーツ2を着込むほどの寒さになりました。水温も17度と、2日前よりも2度ほど低下。フライト抽選は悪くなく、3番でスタートです。
先ずは西浦の木ジャカ(木製堤防)に。2ブロックやってなにか違う気がすると感じ、ウインディーサイドにあるブッシュへ移動します。
“ファクト70HST”に“マジックハードR”16lbでぶち抜いたファーストフィッシュは1,400g!幸先の良いスタートです。
“ダブルモーション3.6インチ”のフォール中にバイトしてきたのは850gのキーパー。第六感が冴えた2本目は気付きの魚。
普段は浅くなっている木ジャカの内側が、増水によりバスにとって居心地の良い水深、場所に変化したと確信!また、狙い通りの1本目に加え、閃きで無意識に入ったスポットでの2本目の結果から、自信も強くなりました。
似たような場所を“ダブルモーション3.6インチ”で撃ち続け、8時半ぐらいに3本目1,300gと4本目900gを連続でキャッチ!
この後は東浦や本湖の気になるポイントを順番に回るも、アタリは無くすでに12時。霞ヶ浦大橋の下でエンジンを止め、冷静に考える時間を作ることに。
「やっぱり今日の霞ヶ浦は難しい!他の選手も皆苦しんでいるはず!」「絶対にバスがいると思える場所に行こう!」そう決めて、朝釣った木ジャカに移動することを決断しました。
「来た!」と確信。瞬時に糸フケを取り思いっきりアワセると1,200gのナイスバス!これもぶち抜きで12時半にリミットメイク達成!
ダブルモーションで全てのバスをキャッチし、唯一の2日間フルリミット達成
初日と違って無風の中、チャージャー210エリートのアクセルを全開で前日と同じ場所へ。よく見ると沖に水鳥が居て、ワカサギが水面でモジっていることが確認出来ました。
木ジャカに着いて釣りを開始したものの、なぜかブッシュが気になって気になってしかたない自分がいました。
エンジンでブッシュに移動して初日と同じ“ダブルモーション3.6インチ”6gテキサスリグを撃つと、立て続けに1,400g、850gをキャッチ!あっという間のこの展開。
閃きが冴えわたりました。「完全にハマっている。ダブルモーションで最後まで押し通してやる!」と更にコンフィデンスが高まります。
この後、戻った木ジャカで3本目となる750gをキャッチし、そこで優勝を確信しました。
「木ジャカで出た3本目は白いバス……明らかに昨日とは違う、無風、ベタ凪……水鳥もワカサギも沖にいた……」
初日は風が当たり、ワカサギが木ジャカに寄せられてバスが捕食に来ていたが、今日は状況が変わったと判断。
この時期、自分が好きなブッシュならエビ類が必ずいる。それを捕食に来るバスに照準を合わせようと作戦を修正しました。
この後はブッシュを徹底的に撃って撃って撃ちまくり、4本目となる900gをキャッチ!「あと1本だ!」
すると、何処からともなくバスが現れて反転したのが見え反射的にフルパワーでフッキング。“ファクト70HST”でブッシュから引きずり出してぶち抜いたバスは1,100g!リミットメイク達成!!
土浦新港に戻り、ウエイインは最終。2日目は4,940g!2日目も唯一のリミットメイカーとなり、トータルウエイトは10,535gで、昨年に続きW.B.S.クラシック2連覇を達成!同時にW.B.S.クラシック4勝目のW.B.S.レコードも達成することが出来ました!
しかも、車から降りて今度はウエイインステージサイドでウエイトコールを一緒に待っていてくれて、優勝決定の瞬間ハイタッチ!喜びを分かち合ってくれました!
世界の清水盛三の粋な計らいを受けることができたのも本当に嬉しい出来事で、一生忘れられない試合になりました。
ウイニングタックル紹介
プラクティスのところでも軽く触れましたが、この試合では水質の良い所をあえてスルーしました。1m増水に加え、とてつもない濁りの中では、水が良いところを探すのがセオリーでしょう。
しかし、日に日に水温が下がるこの時期。毎日河口堰を開いて水位を下げていたので、クリアアップしている場所は流れが生じてバスはいないと判断しました。
そこで、あえて濁りが残っている場所、すなわち流れの影響がなく水温低下の影響を受けにくい場所を選んで釣って行くプランを組んだのが勝因の1つでした。
そしてもう1つの勝因が、2日間フルリミット達成、全てのバスをキャッチした自らが生み出した“ダブルモーション3.6インチ”の6gテキサスリグ。
カラーは“グリーンパンプキン・BL(#33)”、“スカッパノン・BL(#30)”、“グリパン・GR/GD(#63)”をローテーションしました。
ロッドは、この時期特有の根掛かりの様な感じで動かないバイトを確実に捕るため“ファクト70HST”を選択。ソリッドティップで出来る限りバスに違和感を与えないように食わせて、強靭なバットでガッチリ掛けていく!ヘビーカバーで掛けても安心してファイトする事が出来ました。
これだけブッチギリの試合が成立したのは信頼のタックルによる力が大きかったのは言うまでもありません。
今シーズン辛い試合が多かった分、この勝利は心から嬉しく思います。これも応援してくださるファンの皆様、今シーズンもサポートしてくださったスポンサー様のお陰です!この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。来シーズンも精進して参りますので、引き続き応援のほど宜しくお願い致します。
「トーナメント最高ー!」
[ロッド]ファクト HFAC-70HST
[ライン]バスザイル・マジックハードR 16lb
[ルアー]ダブルモーション 3.6インチ 6gテキサスリグ
[シンカー]E.G.タングステンバレットシンカー
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