清水盛三が語るバスマスターエリート第5戦 カバークランキング&テキサスリグで攻め抜いた夏のタイダルリバー戦
2018年6月7日~10日テキサス州サビーンリバーで開催されたバスマスターエリート第5戦。
プラクティスでは得意のクランキングとテキサスリグで手応えをつかみ本戦に臨んだ清水盛三が、夏のタイダルウォーターで繰り広げられた熱い戦いを振り返ります。
プリプラクティスではクラッチヒッターで入れ食いに
4月に行われる予定だった試合が大増水で延期となり、6月の開催となったサビーンリバー戦。
テキサス州とルイジアナ州の州境に位置するフィールドで、ダムがなく海と直接つながるデルタ地帯のタイダルウォーターなので魚が薄く、しかもクオリティーフィッシュが少ない。なので、ウエイトを出すのがかなり難しいフィールドと言える。
これにより、ただでさえ魚の少ないタイダルウォーターで、良いエリアには選手が集中してよりタフな試合になるというのは簡単に予想できた。
ひとつは長い桟橋があるエリアで、その桟橋にクラッチヒッターを通すとほぼ入れ食い状態に。ある程度規模のある桟橋で、「試合なら1日中ステイしても良いかも」というほどの釣れっぷりだった。
もうひとつのエリアでは、得意のカバークランキングがハマった。ヘラクレス・パワーグラスのサーバルでクランクベイトをサイプレスツリーに擦りつけるように引いてくるという釣り方だった。
どちらも大きなサイズは釣れなかったが、クラッチヒッターがあればキーパーサイズはイージーに獲れるという、まずまずの手応えを感じてプリプラクティスを終えた。
そして2日間半の公式プラクティス。まずは例の桟橋をチェックに走る。ところが……なんとそこには巨大なボートが2台停まっていた。これではまともに釣りができない。工事関係者なのか、結局この週、巨大ボートが動く気配はなかった。
とはいえ、それ以外の場所では相変わらずクラッチヒッターが好調だった。それと、テキサスリグを撃っていく釣りで、プリプラクティスのときと違いサビーンリバーではキッカーと言ってよい2ポンドクラスのナイスサイズを1日に1~2本入れることができた。
やるべきことは絞れたので、あとは、タイド。同じエリアでもタイドが止まると全く喰わない。しかも、フィールドが広大かつ複雑なので、場所によってタイドが動くタイミングに差があるため、その動きに合わせてエリアを的確に選択できるかがキーになる。そこを踏まえて試合でのプランをイメージしながらプラクティスを終えた。
クランキング&テキサスリグでキッカーフィッシュを獲り追い上げを見せた2日目
試合初日。予定通りクラッチヒッターからスタート。魚からの反応は悪くはなくパラパラパラと釣れるものの、すべてノンキーパー。状況が変わってしまったのかと不安がよぎる。そこで、もう一方のメインベイトであるテキサスリグにチェンジ。
水深や魚のコンディションを考慮して少し軽めの6gシンカーを選択、シナジー・スーパーディトネーターでサイプレスツリーを丁寧かつ正確に撃っていくと……1本目をキャッチ。サイズは1ポンド弱と大きくはないがこのタフフィールドでは貴重な1本。
しかし、その後タイドが止まるとバイトも止まってしまった。結局初日は5本で6ポンド4オンス。87位と苦戦。でも、ウエイトはオンス刻みで詰まっているし、プラクティスでも良いサイズを獲っているのだからまだ可能性はある。気を落とさず巻き返していこうと2日目に臨んだ。
タイドが下がりバンクは水深が浅くなってきたためエリア移動も考えたが、「タイドは動いているのだからやる気のある魚はどこかにいるはず」
そう考えながら巻き続けていると、ふと沖のグラスパッチに目が留まった。「ここしかない!」とクランキングを続けていくと……やはりいた。しかも2ポンドのキッカーフィッシュ。
そしてまたしても2ポンドクラスが来た。そしてもう1本。今度は1ポンドのキーパーだったが、リミットメイクまであと1本と迫った。
実は、初日のラスト2時間ほどはエレキの調子が悪く、騙しだまし使っていた。そして、ウェイイン終了後にメカニックに新品に積み替えてもらっていたので、「なぜ?」という感じだった。
しかたがないので、本部に電話を入れてメカニックと連絡を取り、30分ほどは掛かるが一旦スタート地点まで戻ることにした。メカニックにチェックしてもらうと、幸運にも大きなトラブルではなく、手際よく修理してもらい再スタートすることができた。
到着後クランキング&テキサスリグで撃ち続けていく。そして、すぐにキーパーが来てリミットメイク。ここではテキサスリグだった。そしてもう1本獲って入れ替え。さらに、2ポンド半のキッカーが来て入れ替え。短時間のうちに3本。このエリアまで時間を掛けて戻ってきて正解だった。
絶対釣れていたという保証はないが、良い時間帯だっただけにあのタイムロスが悔やまれる。それでも最後まで気持ちを切らさずにできたので、その点では良かったと思う。ラストキャストでも釣って入れ替えることができたし、なかなか納得のいく結果にはつながらないが調子は上向いている。
みんなが応援してくれているのに結果が出せず苦しい思いをしているので、その分までみんなで笑えるように頑張ってきます!
バスマスターエリートシリーズ第6戦は6月21日~24日にウィスコンシン州ミシシッピリバーにて、第7戦は6月29日~7月2日にサウスダコタ州レイクオアへにて2週連続で開催。清水盛三のアメリカツアー挑戦は続く……
https://www.bassmaster.com/tournaments/2018-bassmaster-elite-mississippi-river
バスマスターエリートシリーズ第7戦 公式ページ
https://www.bassmaster.com/tournaments/2018-bassmaster-elite-lake-oahe
[ロッド]シナジー CSYC-71H スーパーディトネーター
[ライン]フロロカーボン 18lb
[ルアー]クロー系ワーム テキサスリグ
[シンカー]E.G.タングステンバレットシンカー 6g
■清水盛三メディア
・公式サイト:No Limit Morizo World
・公式ブログ:I HAVE NO LIMIT
・公式Facebook:清水盛三Official Facebookページ
・公式Instagram:清水盛三Official Instagramページ
■関連サイト
・B.A.S.S. Bassmaster
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