2021.12.29 (水)

清水盛三が語る 巻き物で攻める晩秋の旧吉野川シャローゲーム

清水盛三の釣りの中核をなすルアー、Dゾーンに追加ラインナップされたダブルインディアナがまたしても……

シャローゲームの定番とも言えるリップラップやリーズをいかに攻略するのか。The Hit旧吉野川ロケで晩秋のタフバスに挑んだ清水が、そのヒントを語ります。

今回は晩秋のシャロー攻略について、先日動画が配信されたThe Hit旧吉野川ロケを振り返りながら説明してみようと思う。タイダルリバーならではの難しさが顕著にあらわれたロケで厳しい結果だったけど、なんとかバスに巡り合うことができた。

久しぶりの旧吉野川、下見なしのぶっつけ本番のロケで、いかに釣れる確率を高めるのか。週に1回、ヘタをすれば月に1回釣りに行けるかどうかという大多数のアングラーのみなさんが、1日しかない中で答えにたどり着くために。そんな点も、ぜひ参考にしてほしいですね。

 

ページトップ

この日のチャンスは朝の2〜3時間

旧吉野川は下流の水門を開け閉めすることで水位が上下する、人工的なタイダルリバー。その水門の開閉にバスの動きも大きく左右されている。

水門が閉まっている時は、アシ際等のシャローの水が増えて魅力的なシャローカバーが増えるけど、水の流れが止まりバスの活性は下がりがち。水門が開くと水が流れてバスの活性は上昇傾向だけど、岸際のシャローは浅すぎたり干上がったりしてしまい、狙い所が少なくなる。

バスの数が爆発的に増加していた昔は、そんなことを気にしなくても良く釣れたけど、フィールドとして安定期に入り、昔と比べてバスの数も減った今、タイミングを合わせることが本当に大事になった。水門の開閉による水位の上下があることで難しくもあるけど、そのおかげで1日釣りをしている中でも全然違う顔を見せてくれる魅力的なフィールドだね。

ロケ当日の水門の状況は、夜のうち(早朝)に開けて昼前(午前中)に閉める、そして夕方の撮影が終わる時間でも水門は閉まったままという感じだった。

午前中は水が流れて水位が下がり、午後からは水が止まって水位が上がるという状況に、ロケ開始直後の2~3時間しかチャンスがないと考えていた。なので、午前中にザッと速く広く流して午後じっくりとではなく、午前中に探しながらも喰わせていかないといけない厳しい展開が予想された。

 

ページトップ

喰わせを意識した巻き物をセレクト

ロケが始まり、まずは下流のリップラップから流していく。

ルアーはフラットフォース。低水温期はタイトなアクションが効くことが多いからね。

一般的に常に流れがある上流と違い、普段は水の動きが緩やかな下流域は流れの影響を受けやすいと言える。しかも水門を閉めた時、流れが止まるのも下流から。だから、朝まだ水門が開いて水が流れているうちに下流を潰していこうという作戦だった。

そして、素早く探るだけでなく、喰わせも少し意識してのフラットフォースという選択。リップラップの中層をただ巻きで釣っていく。

しかし、反応はない。もちろんこれは想定内。まずは広く流して、その日の状況を掴むための情報収集の時間。

とはいえ、チャンスは数時間しかないので焦る気持ちも若干ある。水温が下がる晩秋、速い動きへの反応が鈍くなる時期でもあり、焦る気持ちを抑えながら丁寧にかつスピーディーに流していく。

次は流している途中に現れた橋脚。まぁ、いればラッキーという感じでスポット的に狙ってみる。水深が3mほどあったので、Dゾーン1/2ozダブルインディアナをカウントダウンしてスローロールで探ってみたが、バイトなし。

水位が高いうちにと、そのままのタックルで下流のワンドの中に入り、超シャローを狙う。Dゾーン・ダブルインディアナはスローロールからドシャローまで使えるので最近出番が増えたね。

そのワンドを流し終えて、次は別のリップラップ。今度はジャックハンマーSB1/2ozを選択。

オリジナルジャックハンマーよりタイトアクションで、ブレーデッドジグのフラットサイドクランク的な存在。しかし、なかなか反応がない。

そして次はリーズ。アシ際に水はまだある。水門を開けて水が流れ出し、完全に水が引いて干上がってしまう前に、シャローに上がっているバスを狙う。アシ際で水深50cmほど。

ここではIRジグ5/16ozを選択。アシの中や倒れたアシの下にいるバスをダイレクトに狙う作戦。巻き物ではないが、投げて落として1回ロッドをあおって回収という流れで、次々とテンポ良く撃っていく。

 

ページトップ

ダブルインディアナが釣れる理由

しかし、流していくにしたがって水位が下がりアシ際は浅くなり、さらに倒れアシやゴミだまり等の変化も少なくなって狙いが絞りにくくなったので、スピナーベイトにチェンジ。ルアーは今まで同様のDゾーン1/2ozダブルインディアナ。

アシにつくバスを狙う場合は、アシ際から1mまでが勝負。その短い距離でいかにアピールできるかで釣果が変わる。しかも、このロケはちょうど晩秋の水温が下がり始める時期で、ルアーを追いかける距離もどんどん短くなってくるのでなおさら。

ダブルインディアナはブレードの抵抗が強く、手前への移動時間を抑えて短い距離でもしっかりアピールできる。だから、アシはもちろん、他にも護岸や岩盤なんかの壁状の物を狙う場合にも、離れすぎずに釣ることができるので、すごく良いね。

また、移動を抑えて引けるというのは、ルアーから離れた所にいるバスにも追い付くチャンスを与えることになるので、そんなダブルインディアナには、ストライクゾーンを広げる効果があるとも言える。ストライクゾーンが広がれば、当然、釣れる確率が高まるよね。

さらにこの時は、アシ際の水深は50cmもなかったので、ウィローリーフ系のブレードでダブルインディアナと同じくらいゆっくり引くとボトムを擦りすぎて釣りにならない。かといって、ボトムを擦らないように巻くと、プロダクティブゾーンをすぐに通り過ぎてしまう。

ダブルインディアナは浅いところも釣りやすいんだ。これは、足元が浅いオカッパリでも使いやすいということ。

そんなDゾーン・ダブルインディアナをアシギリギリにキャスト。着水後すぐに巻き始めて、1mほど引いたらピックアップして次のキャストへ。バイトの確率が高いアシから1mの間はゆっくりと、それ以外は素早くと、丁寧ながらも速いペースで釣っていった。

そしてすぐに……

40アップのグッドコンディションをキャッチ。狙い通り、ルアーが着水後リールを2巻き程度したところで喰ってきた。


ページトップ

日本のフィールドにマッチするカラー

カラーはグリパンシルバー。水色がややクリアアップしていたことと、アシを釣っていたのでエビを意識して、グリーンパンプキンが入ったこのカラーをセレクトしていた。

ヘッドやスカートだけじゃなく、ブレードにもグリーンパンプキンが刺し色で入っていて、アピールとナチュラルを併せ持っているので、ステイン~クリア系の水色が多い日本のフィールドにマッチするカラーだよ。

調子良く1本目をキャッチできた。でも、その後水位がさらに下がってアシ際の水深が浅すぎる感じになってきたので、狙いをリップラップにチェンジすることに。

リップラップの場合は、アシと違って沖に向かって斜めに入っているので、またボトムに石がこぼれていることもあるので、アシよりも水位変動の影響を受けにくいと言える。

そこで、まだ流していないリップラップに入り、朝一と同じフラットフォースで釣っていく。リップラップはアシよりも若干水深があるので、クランクベイトの方が浮き上がらずにプロダクティブゾーンをしっかり釣れるからね。

ただ、Dゾーンでの1本目をヒントに、カラーをホワイト系からブラウン系に結び変えた。スモールマウスバスというカラー名なんだけど、エビをイメージして使うこともできるので、これも多くのフィールドで使い勝手の良いカラーだよ。

その狙いがまたしても当たり、1本追加。

と、ここまでは順調だったんだけど……水が引ききったところで水門が閉まり流れがなくなってしまった。

そこで、沖のウィードや水深がある消波ブロック帯といったチェックしたが、まったくダメ。どちらかと言うと冬のエリアなので、まだ早い感じだった。

それではと、少しずつ上流方向に上がりながら探っていくものの何かしっくりこない。時間的にも、季節的にも、流れのある最上流まで上がるのはさすがにリスクが高いと判断。再度下流域に戻って、最後までやり切ったけど、その後はノーバイトに終わってしまった。

今振り返ると、この日の後半はエックスオーバーフェイスでポーズを入れた釣りをするか、スピニングを持つべきだったかなと思う。完全に冬なら、消波ブロックで粘ることもできたかもしれない。

しかし、久しぶりで状況も良くわからない中での旧吉野川。しかも、中途半端な季節感。朝の水が流れている時間帯を外すと苦しくなるのは目に見えていた。

だからこそ、シャローを巻くという選択肢にこだわり続けた。だからこそ、獲れた2本の貴重なバス。スローな釣りやディープをメインにしていたら、今回の2本にさえも巡り合えなかっただろうね。

正直悔しいけど、1日という限られた釣行時間の中で、ベストが無理だったとしても大ハズシせずにベターな結果を出すことはできたと思う。

これが、少しでもサンデーアングラーのみなさんの釣りのヒントになればうれしいですね。そして、Dゾーン・ダブルインディアナやフラットフォースの出し所やカラーセレクトなんかもぜひ参考にして、バスフィッシングを楽しんでください!

僕自身、久しぶりに旧吉野川に来て、以前よりも青々としたウィードが増えているのを見て、今後が楽しみだなと思った。

こんな感じでウィードが増えれば、バスにとってもベイトフィッシュにとっても良い環境になるので、来年は期待できるんじゃないかな。

またぜひ挑戦したいですね!

2021年11月24日放送【The Hit】モーニングバイトは良かったけれど出直しですわ

■タックルデータ
[ロッド]シナジー CSYC-70M マルチローラー
[リール]ジリオンSV TW 6.3:1
[ライン]FCスナイパー 14lb
[ルアー]Dゾーン 1/2oz ダブルインディアナ

[ロッド]ヘラクレス HCSC-68MG オセロット
[リール]ジリオンSV TW 5.5:1
[ライン]ディファイアーアミーロ 15lb
[ルアー]フラットフォース

■関連サイト:サンテレビ The HIT

■清水盛三メディア
公式HP
公式ブログ
Facebook
Instagram
YouTube

ページトップ

関連記事