2015.05.12 (火)

小林知寛 JBトップ50 第2戦 北浦 
タフなトーナメントで実践、オーバーレンジクランキング

エバーグリーンプロスタッフの小林知寛です。今回は2015年4月24日~26日に茨城県北浦で開催されたJBトップ50第2戦のレポートです。

■ プリスポーンバスの動きをつかんだ好調プラクティス

スポーニングに入る前のバスの動きをつかんで、良い感じで終えたプリプラクティス。ルアーはワイルドハンチ8フッター。狙っていたのは2~2.5m前後のレンジ。オフショアや護岸の前に落ちた岩などの物に当ててバスのスイッチを入れて口を使わせるという釣り方でした。そのためにオーバーレンジのルアーを使って、確実にボトムや物に当てることが重要でした。

さらに、ラインだけ変えた同じタックルを2セット用意。一方にはナイロンのバスザイル・フレックスハードHD、もう一方にはフロロカーボンのバスザイル・マジックハードRのそれぞれ12lbを巻いていました。浅めのレンジを狙うときはナイロン、深めのレンジを狙うときはフロロカーボンと使い分けて、しっかり当てれるようにしていました。

もちろんラインを細くしてもレンジを下げれますが、今回使っていたのが12lbとそんなに太くないラインだったので、障害物の多い北浦水系でこれ以上は細くしたくなかったため、ナイロンとフロロという素材による使い分けでレンジ調整をしていました。あとはより深く潜らせたいときはロングキャストして、最大で3mくらいまではカバーしていました。

そして、直前プラクティスでは若干季節が進行。プリプラで狙っていた魚はシャローに上がり切った感じでした。そうなると、かなりスローに釣っていかないと口を使わなくなってしまうので、やはり自分らしく強気のスタイルで、次に上がってくる第二陣、第三陣のまだスポーニング前でエサを喰っているようなヤツらを探していくことに。

その結果、北浦の1.7~2.3mくらいにある岩盤質のフラットに岩等が絡むようなところで見つけることができました。ルアーはプリプラと同じくワイルドハンチ8フッター。ベイトについて入ってきたり風が吹いたりとタイミングが合うとパタパタと釣れて、またしばらく釣れなくなってという感じで、タイミングを合わせるのが難しいですが3投連続で釣れたりと好感触でした。

それと、ベイトが入って来ていない時のフォローとしてスイミングジグ・スイミングトゥルーパーが効いていました。これもプリプラから釣れていたルアーで、ラバージグのボリューム感でゆっくりボトムを引いてきて、アピールして気付かせて喰わせる感じです。

その後、他のパターンも見ておこうと念のためシャローの魚も探してみましたが、単発でしか獲れなかったのと、やはり時期的にシャローをやっている選手が結構多く、ワームで粘られると自分のペースで流すこともできなくなってしまうので、自分のスタイルを貫いて沖のクランクキングパターンで行こうと決断しました。

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■ 試合初日、クランクベイトで狙い通り5本掛けるも・・・

迎えた試合当日。初日の午前中は風が吹かず、ベイトに付いて入ってくる魚が全くいない感じで全然ダメでした。フォローのスイミングジグも反応がなく、さらにワームを投入して粘ってみましたがノーバイト。昼から風が吹きはじめたのですが、反応はイマイチ。そこで切り替えて、「もう一歩浅い側に動いたのでは?」と考えて、1~1.5mレンジへの移動を決断。

そこでは8フッターでは潜行レンジが少し深すぎるので、オリジナルのワイルドハンチにチェンジ。そして……釣り始めてすぐにバイト!

しかし喰いが浅く、ランディング直前にバラシ。さらに次のキャストでも連続で喰ってきたもののまたしてもネットイン直前にバラシ。両方ともキロオーバーの良いサイズだっただけにさすがにショックが大きかったですが……なんと次のキャストでも3投連続のバイト。

これはあまり大きくないサイズだったので抜きあげてランディング成功。その後、同じ場所で2回掛けたのですが……この2本もランディング寸前でバラシ。

バラした魚は4本ともすべてキロから1,500クラス。おそらく、浅い側に入ってきた段階で縄張り意識を持つようになり、それで体当たり系のバイトになって掛どころが悪くてバレてしまったんだと思います。結局、初日はこの1本でウェイイン。

試合2日目。散々な初日でしたが、魚の動きはある程度把握できたので、初日の場所に勝負に行きましたが……結局その場所が不発で、似たようなところで小さいのを2本釣っただけに終わってしまいました。今考えると、たった1日の違いですが、デカい魚はさらにもう一歩浅い側に動いていたのかもしれません。

自分のスタイルで勝負に行って、初日に大きな流れが来ていたにもかかわらずつかみきれなかった、悔しい試合となってしまいました。でもまだ2戦終わっただけなんで、感覚を取り戻すためにも気持ちを切り替えて、自分の強気の釣りで押せるようがんばります!

今回使った釣り方、オーバーレンジのクランクベイトを選択して、確実に物に当ててリアクションバイトさせるという釣りが効く場面はたくさんあると思うので、皆さんもぜひ試してみてください。さらにワンランク上を目指したい方は、ラインの素材や太さにシビアにこだわってみてください。1つのクランクベイトの使い道が広がりますよ。

ロッド:タクティクス TCSC-70ML スーパーノヴァXT
ライン:バスザイル・フレックスハードHD 12lb
ルアー:ワイルドハンチ

■関連サイト:JB日本バスプロ協会・NBC日本バスクラブ公式サイト


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