2009.04.13 (月)

エスフラットでランカーシーバス狙い撃ち

はじめまして。エバーグリーンプロスタッフの中野大輔です。
私は東北地方をメインにランカーシーバスだけを狙う釣りをしています。メインフィールドは河川・港湾で、季節により狙い分けています。釣り方はベイトスタイルによるビッグルアーオンリー。このスタイルを取り入れてからは80cmオーバーを高確率でキャッチできるようになりました。2008年6月末~11月は80cmオーバーを74本、内90cmオーバー14本。ちなみに80cm以下は10本程度しか釣っていません。小さいのを釣ると場が荒れるのでランカーだけを狙うのです。

「袈裟切り(けさぎり)ジャーク」について紹介します。

今回は昨年の晩秋、80~90オーバーを爆釣したS字系ビッグベイト・エスフラットの使用法「袈裟切り(けさぎり)ジャーク」について紹介します。

場所は港湾の出口付近で、沖に離岸堤が長く伸び、ちょうどワンド状になったところです。そこには冬になると産卵のため、沿岸で生活している個体、川で生活 している個体、外洋で生活している個体などいろいろなタイプのシーバスが入ってきます。私が狙うのはもちろん外洋から入ってくる個体、体高があり尾びれの 付け根が太くギンピカでメタボなやつです。

その日の天気は雨時々みぞれで、波の高さが2.5~3m、風が南西8~10mくらいでした。そこで若干でも風を背負える場所で、さらに潮通しがよくベイトが良く溜まる場所を選択しました。まずは水面付近からロイヤルフラッシュなどで探りましたが反応がありません。次に18cmクラスのミノーを選択。それでも何の反応もなく、次にエスフラットをセレクトしました。

水に馴染ませながらストレートリトリーブ。しかし反応がなく、おかしいなと思いながら、ふと手前でジャークを入れてみました。するといきなり下方向から銀色の物体が水面へエスフラットをふっ飛ばしたんです。

「コレや!」と思い、ジャークを入れる場所、タイミングなどを考えていくと、出るわ出るわの激ハマり状態に・・・同行者もミノーのジャークでちょっとは 釣っていましたが、あまりにエスフラットがすごいので、土日だけ24時間やっている釣具店にエスフラットを買いに・・・そのぐらいよく釣れたのです。しま いには94cmまで出て笑いが止まりませんでした。

そ の後の釣行でもエスフラットを徹底的に使い込み自分なりの使用法を確立し結果を出していますが、でかいシーバスを狙うときには特にエスフラットをカクカク させて使う(S字を描くように泳がせる)ことは絶対やってはダメ。柔らかい動きを出せるリトリーブスピード(スロー気味)にすることが重要です。ルアーに 水を咬ませすぎないような意識を持ってください。

波 は上がったり下がったりすることは誰でも知っていると思うのですが、その上下を利用してやるのがキモになります。波が下がっていくときは、ルアーが引っ張 られリトリーブ抵抗は増していくので、このときは咬ませすぎないようにスロー気味なリトリーブでルアーを操作してください。ロッドを徐々に送りこみながら リーリングするのもコツです。

そして波が上がりはじめたときに仕掛けるのです。波が上がりはじめるとラインが緩みぎみになります。その緩みを利用してラインスラックをあまり取らずにロッドを下方向に長めにリッピング気味のジャークを入れてやります。刀で袈裟切りするような感じです。

ジャークのフィーリングは始めに「ゆっくり」、後半を「かなり強め」に振り切ってください。するとエスフラットは真横を向くように倒れ込んでヒラを打ちます。この動きがシーバスに強烈にアピールし、捕食のスイッチを入れるのです。初めから強くジャークしてしまうとただスライドダートするだけでヒラを打たないので注意が必要です。

そしてジャークを入れたあとのフォールで食わせるのですが、ラインを張らず緩めずの状態をキープするとスライドフォールしてよりバイトさせやすくなります。アタリはラインのフケで取るのですが、強烈なバイトなのですぐわかっていただけると思います。

ジャークを入れる回数は魚がいると確信があれば1回、魚を寄せたいときやスイッチを無理やり入れたいときは4、5回入れようにします。

以上をイメージし、日中にルアーコントロールのコツをつかむべく練習していただければ、でかいヤツとの遭遇も難しくはないはずです。

私のホームグランドは足場が高く、波も高いところが多いため、浮き上がりにくいルアーが必要となります。エスフラットはラインアイの位置が高いので浮き上がりにくくレンジキープしやすいという特性を持っており、この釣りには1番です。

秋 の東北だけでなくこのパターンがはまる時期、フィールドが他にもあるはずです。これからの季節は九州、四国、中国、紀南、静岡などのコノシロパターンなん かがハマりそうな気がしています。みなさんの地元のフィールドでもぜひ試してみてください。大きなベイトを捕食する時期には必ず結果を出してくれるはずで すよ!

【タックルデータ】
ロッド:テムジン TMJC-77H ワイルドスタリオン
ロッド:ゼファー PZC-72 マシンガンジャーク
ライン:フロロカーボン16lb
ルアー:エスフラット

【カラーセレクト】
明るいところ(常夜灯や月夜)、ささ濁り
フラッシング重視で#628ブリーディングメタルシャッド、#601ケタバス、#625ブルーギル

暗い所、濁り潮
シルエット重視で#630ブリーディングボーン


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